食物繊維が豊富で低カロリー
こんにゃくは昔から「おなかの砂おろし」や「胃のほうき」などと言われてきました。これは、食物繊維の豊富なこんにゃくを食べることで体に不必要なものを掃除する、という意味です。
こんにゃくは、その成分の95%以上が水分であり、水分を除くと主成分はグルコマンナンです。こんにゃくはヒトの消化管ではほとんど消化されず、腸内の微生物によって一部脂肪酸に変換されて利用されると言われています。このため、カロリーが極めて低い食品(100gあたり5~7kcal)であり、ダイエットやカロリーコントロールが必要な方に最適な食品素材として利用されています。またグルコマンナンは代表的な食物繊維で、血糖値や血中コレステロールを下げる効果や免疫増強活性があるとも言われています。
熱に強く物性が変わらない
こんにゃくは、おでんや煮物、鍋物などに使われるように、長時間熱を加えても溶けることがありません。また、小麦粉などからできた麺は茹でてから時間がたつと水分を吸って伸びてしまいますが、こんにゃくからできた麺は茹で伸びすることがなく、物性が安定しています。
これらの特性を生かすと、熱に弱かった食品を温めて食べたり、要冷蔵だった食品を常温で流通したり、スープに浸した状態で缶詰やレトルト化して商品化したりと、新たな活用方法が広がります。